フェルナンド リマ

エルサルバドルのコーヒー生産者の中でも最もお付き合いが長く、最も量を輸入している生産者です。 日本にも何度も来日され、奥様も2016年に初来日して以来、大の日本好きとなり、ご自宅には日本の様々なものを飾るスペースまで作ってあるほどです。
フェルナンドさんは温厚で優しく、一緒に農園内を歩いていても本当にコーヒー農園で働くことが楽しいのだろうと強く感じさせてくれるほど、愛情を注いでいることが見て取れます。 また労働者への気遣いや配慮も素晴らしく、その様子は清々しいほどです。
カップオブエクセレンス国際品評会での常連受賞者ともなっているフェルナンドさんは、土地や気候に恵まれていることも起因しているはずですが、大勢の労働者達からの厚い信頼も受賞するほどの品質を作りだしているように感じます。
取扱い農園名/エルミラドール、サンパブロ、ラスラデラス、
サンタエレナ、アンダルシア
平均標高/1759メートル (エルミラドール農園)
地名/カントンパロデカンパーニャ、サンタアナ、エルサルバドル
品種/ブルボン、パカマラ、パーカス、ゲイシャ、ブルボンナノ他
殺虫剤・除草剤/不使用
地図/13°51'15.9"N 89°36'40.1"W

サミュエル ザヴァラ

サミュエルさんの父、サラティエルさんが1994年に今の土地の一部を買い、それ以降毎年少しずつ農地を広げ、カップオブエクセレンスでも、何度も受賞している優秀な生産者です。 お付き合いが始まった当初はサラティエルさんとの関わりでしたが、現在は息子のサミュエルさんが亡き父の後を継ぎ、生産量より品質向上に熱意を注いでいます。
土壌はディピルト地域特有の砂地ベースで、平均降雨量は1400mmです。 買付けしているコーヒーはマラカツーラ種ですが、それ以外にカツーラ種やゲイシャ種、パナイレマ種なども栽培しています。
サミュエルさんは大学で農学部に所属していましたので、父のサラティエルさんが実行しなかったような新しい生産方法も試しており、また今までは直接取引は日本とだけだったのですが、今はスウェーデンやスペインにも直接取引できるようになってきました。
ラエスペランサ農園は、別に買付けをしているサンホセ農園と隣接しており、収穫後の生産処理には欠かせない綺麗な湧き水を共同で使用しています。
取扱い農園名/ラピコナ、ラエスペランサ、エルカンバラチェ
平均標高/1420メートル (ラピコナ農園)
地名/ラスマノス、ディピルト、ヌエバセゴビア、ニカラグア
品種/マラカツーラ種 (ラピコナ農園)
殺虫剤・除草剤/不使用
地図/13°47'26.7"N 86°34'29.1"W
ルイス バヤダレス

ルイスさんとの出会いは、エルポルベニール農園のセルジオさんが紹介しれくれたことが発端でした。 もともと生産者としてコーヒーに携わっていたわけではなく、コーヒー乾燥場の経営者でした。 地元の素晴らしい品質のコーヒーが彼の乾燥場に集まることで、サミュエルさんやエウドロさんと知り合うきっかけにもなったわけです。
ルイスさんに生産者の気持ちも理解できるように農園経営もしてみてはどうかと持ち掛けたところ、翌年にはラベンディシオン農園を購入し運営を始め、2019年にはカップオブエクセレンス国際品評会で念願の1位を獲得するまでに成長しました。
ミルトンコーヒーロースタリーが買付けをする上で、拠点にしているニカラグアの産地といえばオコタルという小さな町ですが、ルイスさんのコーヒー乾燥場は、毎年の様々な生産者のコーヒーも確認できる重要な拠点にもなっています。
取扱い農園名/ラベンディシオン、ウンレガロデディオス、他
平均標高/1258メートル (ラベンディシオン農園)
地名/ハラパ、ヌエバセゴビア、ニカラグア
品種/パカマラ、ゲイシャ、ハバ、SL28、SL34、他
殺虫剤・除草剤/不使用
地図/N13.937779,W86.162988
セルジオ オルテツ

お父さんの所有していたカサブランカ農園はカップオブエクセレンスでも受賞を何度かしており、良質なコーヒーを作っていましたが、残念なことに突然お亡くなりになり、息子のセルヒオさんが、お父さんから生前に譲り受けたエルポルベニール農園と両方の運営を始めることになります。
お父さんが所有していた農地ではありましたが、内戦後の地雷除去作業が終わった後から手付かずに近い状態の荒れた農園を、今の美しい農園にコツコツとしあげたのは、紛れもなくセルヒオさんです。
知り合った頃は、カツーラ種をメインの品種にしていましたが、2013年以降はパカマラ種とハバニカ種の2種に絞っています。
ミルトンが生産者とのダイレクトトレード(直接買付け)を始めるきっかけとなったのは、セルジオさんとの出会いがあったおかげです。
出会ってから十数年経ちましたが、代々良き友としても繋がりを持てたらとお互い話しています。
取扱い農園名/エルポルベニール、カサブランカ
平均標高/1243メートル
地名/サンフェルナンド、ヌエバセゴビア、ニカラグア
品種/パカマラ
殺虫剤・除草剤/不使用
地図/N13.812862,W86.293732
生産者との信頼関係
エルネスト リマ

フェルナンドさんのお兄さんであるエルネストさんは、国際弁護士とコーヒー生産者という二つの仕事で活躍されています。 兄弟でもコーヒーの栽培方法から収穫後の処理方法に至るまで、それぞれの考え方が異なり、エルネストさんは比較的新しい生産処理方法に早くから関心があり、取り組んでいました。
弟の農園とは、サンタアナ火山の火口を挟んで対角線上の反対側に位置し、同火山でも気候や土壌が異なり、風味がはっきりと異なるあたりが大変興味深い部分です。
ラスヌベス農園も幾度とカップオブエクセレンス国際品評会に受賞しており、兄弟揃って大変優秀な生産者なことは間違いありません。
また、農園で働く労働者への手厚い生活支援もこの兄弟の農園運営上の特徴で、代々に渡って同じ家族の労働者が農園内で働いています。
取扱い農園名/ラスヌベス
平均標高/1539メートル
地名/カントンパロデカンパーニャ、サンタアナ、エルサルバドル
品種/ブルボン、カツーラ、タビ、ゲイシャ
殺虫剤・除草剤/不使用
地図/13°51'11.3"N 89°39'32.1"W

エウドロ ギジェン

エウドロさんのお父さんからのお付き合いですが、他界後に息子の代に切り替わりました。父から指導を受けた期間は2年間のみで、その後今の品質に高めるために苦労があったと感じています。
しかし年々カッピング(テイスティング)の点数は上がってきていて、
苗床の作り方から収穫後の生産処理の細かな微調整を繰り返しながら、今日のレベルに達していることが、毎年の訪問ごとに感じられます。
サンホセ農園のサンフランシスコという区画のコーヒーは、カップオブエクセレンス国際品評会でも受賞経験があり、土地にも恵まれていますが彼ら自身もカッピングをすることで、品質の向上にかなり役に立っていることは間違いなさそうです。
待望の息子さんも誕生し、他の生産者達と同様にお互い代々繋がりを持ちたいね!と話している次第です。
取扱い農園名/サンホセ、ロスピリネオス、
平均標高/1368メートル (サンホセ農園)
地名/サンホセ、ディピルト、ヌエバセゴビア、ニカラグア
品種/カツーラ、パカマラ、ゲイシャ、ハバ、マラカツーラ
殺虫剤・除草剤/不使用
座標/13°47'32.3"N 86°33'03.3"W